実践!健康経営〜うつを出さない職場づくり〜3月号

「コミュニケーション」について

良い職場づくりにおける「良好な人間関係」を構築する上で、最も重要なコミュニケーションについてお話しします。

コミュニケーションは、「言語的コミュニケーション」と「非言語的コミュニケーション」に分けられます。このうち、非言語的コミュニケーションについて説明します。

表情、身振り手振り、視線、話す位置など、言語以外によるコミュニケーションを「ノンバーバルコミュニケーション」といいます。心理学者メラビアンは、人間のコミュニケーションは、言語によるものが7%。ほとんどが話し方や視線、外見、態度といった非言語によるものだと述べています。

ノンバーバルコミュニケーションは、人との会話の中で大きな役割と影響力を持っています。顔の表情で感情が相手に伝わりやすいことは、みなさんは経験的に理解できていると思います。会話へのうなずきによる賛同の意志、それは会話の流れを促すことにもなります。顔で笑っていても心では違う場合もあります。面従腹背はこの例です。

よく「目は口ほどにものを言う」といいます。アイコンタクトは話し手、受け手、ともに目から発信、受信する視線の持ち方で、印象は大きく変わります。レストラン経営者に聞いた話ですが、お客さまが恋人同士か夫婦かは簡単に分かるそうです。視線を合わせる時間が格段に違うそうです。視線の大切さが良く分かる事例だと思います。

身振り手振りは、話を強調したり、円滑にしたりするのに欠かせません。腕を組んでいると、相手に好意的でないというメッセージを出すことになります。

このように会話の中での非言語的コミュニケーションがいかに大切であるか理解できたと思います。今日はご主人、奥さまをじっと見て話してみて下さい。

(湘南デザインCEO/産業精神保健機構理事長・松岡康彦)