実践!健康経営〜うつを出さない職場づくり〜2月号

ポジティブシンキング

冬が寒いのは当たり前ですが、さらに雪が降ると歩くのも大変だし公共交通機関にも影響が出て通勤が嫌だな、と思うのが普通の感情です。そこで、ちょっと違う思いを巡らせて「雪景色は風情があり、雪見障子から庭を見ながら熱かんを傾けて一献」と思うと楽しみとなります。雪に対処することだけでも、違う角度から考えると気持ちに違いが出てきます。このように楽しみとなるようにして明るく考えるのが「ポジティブシンキング」です。仕事でも同じです。

物事をポジティブに考えると、葛藤が薄れて、欲求不満から来るストレスの発生が抑えられます。心の健康には大変良いことです。

心に余裕ができるのもポジティブシンキングから生まれます。例えば、車の運転中ガソリンが20㍑あり、目的地まであと25㍑必要だったとします。

途中にガソリンスタンドがないので「どうしたらいいんだろう」と落ち込むのではなく、足りない5㍑分をどうするかを考えます。

JAFを呼ぶ。インターチェンジで高速から降りる。空荷のトラックに車ごと乗せてもらう。

実際の行動は別としてポジティブに考えを巡らせることで脳は活性化します。ポジティブシンキングとは少し違いますが、料理は献立を考えるので脳の活性化に良いと言われてます。事に当たる時、ポジティブシンキングでいることは、ストレスを即コーピング(消去、除去)できることです。楽しく明るく事に対処することは、生きることに幸せをもたらします。

(湘南デザインCEO/産業精神保健機構理事長・松岡康彦)