「相模原商工会議所会報」10月号に代表理事松岡の記事が掲載されました

「相模原商工会議所会報」10月号に代表理事松岡の記事「良い職場環境とは」(後半)が掲載されました。

良い職場環境とは【後編】

一般社団法人 産業精神保健機構
代表理事 松岡 康彦

さて、出社した職場環境調査ではホーソン研究が有名です。1924年~32年シカゴ郊外のウェスタン・エレクトリック社、ホーソン工場での実験です。この実験からメイヨー教授は、作業能率は職場の人間関係に左右されるという仮説を導きだしました。会社の組織ではない、人間関係にもとづき発生するインフォーマルな組織が存在し、この組織が職場の倫理や作業能率を左右するという説です。1世紀前の実験結果ですが、今日の厚生労働省の職場調査でのストレスを感じるトップが人間関係の45%であることからも共通する部分があります。

良い職場作りにおける人間関係では笑いが必要です。笑いを醸し出すには職場における良い意味でのムードメーカーが必要です。例を出すと映画ではありますが釣りバカ日誌のハマちゃんは職場での笑いを提供するムードメーカーの典型です。

他の例では赤ちゃんは良く笑い、回りの大人も赤ちゃんの笑いで癒されます。そのくらい笑いは相手に幸せを与えます。これは大人も同じです。しかめ面の人と笑顔の人なら、当然笑顔の人の方が話やすいです。ノンバーバルコミュニケーションというのがあります。ノンですから非言語会話ということです。目は口ほどに物を言うと言います。同じような意味です。いくら優しい言葉を発していても、恐い目付きで話していたら腹とは違うとすぐに悟られてしまいます。態度でも同じです、貴方のために買ってきましたと言われても、真横向いて渡されたら、もらう気持ちは半減します。上記話をしてきましたが要約しますと、良い職場環境作るには良好な人間関係を作ることがまずは大切であること、更には自分自身を磨き高めながら、笑いを含めたハンドルの遊びのようなものを持つ、人間味を持った要素が必要だと理解できたことと思います。この筆が商工会議所会員様の会社の成長の一助になりましたら幸せです。
(精神保健福祉士)